2006年04月12日
識名坂の遺念火
今日は沖縄の昔話です。それでは、はじまりはじまり~~。
(市川悦子風でお読みください)
むか~しむかし、首里の識名村にたいそうな美人がおったそうじゃ。その人は坂の上にある豆腐屋の嫁で、いつも首里真和志村の市場まで金城橋を渡って豆腐を売りに行っておって、帰りはいつも夕方だったそうじゃ。
ところが、識名村に住む士族の放蕩息子がこの嫁に横恋慕をした。そしてこの息子、何を思ったか夕方、金城橋のたもとで豆腐屋の嫁を待ち受けて、姿を見るなり言い寄った。ところが豆腐屋の嫁は「また御冗談を」と相手にしない。息子は人通りが無いのを良いことに手籠めにしようとした。
豆腐屋の嫁は抵抗したが、力尽き、金城橋から身投げして死んでしもうた。
一方、何も知らない亭主はいつも帰ってくる時間に嫁が帰ってこないので心配して松明をつけて嫁を探しに行った。ところが嫁さんは影も形も見えなかったそうじゃ。
翌朝、川に土左衛門が上がったというので見に行くと、なんと自分のところの嫁であった。亭主は「おらぁ、こいつがいなけりゃ生きてる意味がねぇ」といって、店先で首をつって死んでしもうたそうじゃ。
それ以降、識名坂の上と金城橋のほうから青白い火が出て、近づいて坂の真ん中で一緒になって消える、ということが起こる様になったんだそうじゃと。
(市川悦子風でお読みください)
むか~しむかし、首里の識名村にたいそうな美人がおったそうじゃ。その人は坂の上にある豆腐屋の嫁で、いつも首里真和志村の市場まで金城橋を渡って豆腐を売りに行っておって、帰りはいつも夕方だったそうじゃ。
ところが、識名村に住む士族の放蕩息子がこの嫁に横恋慕をした。そしてこの息子、何を思ったか夕方、金城橋のたもとで豆腐屋の嫁を待ち受けて、姿を見るなり言い寄った。ところが豆腐屋の嫁は「また御冗談を」と相手にしない。息子は人通りが無いのを良いことに手籠めにしようとした。
豆腐屋の嫁は抵抗したが、力尽き、金城橋から身投げして死んでしもうた。
一方、何も知らない亭主はいつも帰ってくる時間に嫁が帰ってこないので心配して松明をつけて嫁を探しに行った。ところが嫁さんは影も形も見えなかったそうじゃ。
翌朝、川に土左衛門が上がったというので見に行くと、なんと自分のところの嫁であった。亭主は「おらぁ、こいつがいなけりゃ生きてる意味がねぇ」といって、店先で首をつって死んでしもうたそうじゃ。
それ以降、識名坂の上と金城橋のほうから青白い火が出て、近づいて坂の真ん中で一緒になって消える、ということが起こる様になったんだそうじゃと。
この「識名坂」は那覇市内の繁多川公園の脇の急坂だそうです。繁多川公園は昔から色々曰くのあるところで地元の人間はあまり寄り付かないそうです・・・・・。
Posted by 琉王 at 16:02│Comments(7)
│沖縄昔話
この記事へのコメント
Σ(・ω・ノ)ノ!
それって、知り合いの近くじゃんwww
こえぇ~(((((((/;_;)/ ヒィィイイー!!
それって、知り合いの近くじゃんwww
こえぇ~(((((((/;_;)/ ヒィィイイー!!
Posted by なぉ at 2006年04月12日 16:56
今地図で確認しましたが、識名霊園が近いです。幽霊が出てくるにはもってこいのシチュエーションです・・・。あ~怖~~。
Posted by yoshi at 2006年04月12日 17:20
識名園の近くですか?
首里の周辺は全然廻ってないから今回行こうと思ってたけど、ちょっと怖い…
首里の周辺は全然廻ってないから今回行こうと思ってたけど、ちょっと怖い…
Posted by まちゃこ at 2006年04月12日 21:23
でも、よっぽど狭い道なので通ることは無いと思います。識名園と首里城のちょうど中間くらいですかね・・・?あ、ちょっと首里城よりになります。繁多川のあたりは足踏み入れないほうが賢明かもしれませんね・・・。
Posted by yoshi at 2006年04月12日 22:07
識名園・・・行ったことないから行ってみたかったけど・・・
怖くて行けないじょ~(;_:)
怖くて行けないじょ~(;_:)
Posted by norinori at 2006年04月13日 09:16
大学のパソコンからです。識名園は霊園の東側になるので大丈夫です。多分首里城から歩くと通ると思いますが・・・。
Posted by yoshi@大学 at 2006年04月13日 10:04
こえ〜!何にも知らずに入っちゃったらどないしょ〜〜!(ToT)
Posted by みやらび at 2006年04月18日 16:47